日本で銃を所持するにはいくつもの書類を、住所地を管轄する警察の生活安全課に提出する必要がある。数年に1回しかやらない作業なのでやる度にやり方を忘れていて人生のロスに思えるので、最近空気銃の所持申請を行ったついでに備忘録として必要書類と手続きを残しておくことにした。なおこの記事は既に猟銃所持許可証を持っている前提で書かれている。まあ持ってなくて初めて銃の所持許可申請を行う場合もほとんど必要書類は同じ*1なので、参考くらいにはなるだろう。
必要書類
- 診断書
- 譲渡等承諾書
- 講習修了証証明書
- 身分証明書*2
- 同居親族書
- 経歴書
- 狩猟免状(狩猟用途で申請する場合)
- 鳥獣捕獲許可証 or 従事者証(有害鳥獣許可の場合)
- 収入証紙6800円分
各書類の解説(読む必要性は薄い)
診断書
精神保健指定医、かかりつけ医*3、精神科、心療内科、神経内科等を標榜し、2年以上精神障害の診断又は治療に従事した経験を有する医師のいずれかが作成した診断書(受診日から3ヶ月経過していないもの)。
個人的には精神保健指定医の在籍する病院を調べ*4、電話して精神保健指定医がちゃんと現在も在籍中か訊き、ついでに予約し、そこで診断書を作成してもらうのがおすすめ。この方法なら間違いはない。理論上はかかりつけ医謹製診断書でも問題ないが、私にはかかりつけ医がいないので試したことはない。
個人的に入手が1番ダルい。
譲渡等承諾書
銃番号とか商品名とか口径とか全長とか書くやつ。警視庁のサイトからダウンロード可。銃砲店から銃を購入する場合は銃砲店が書いてくれるが、個人間の取引なら自分で書かないといけない。まあ必要事項は全部取引相手の猟銃所持許可証に書いてあるので手書きコピーしよう。
講習修了証証明書
座学と試験突破したらもらえるやつ。失くしてたら再発行してもらおう。提出するのはコピーで良い*5。
身分証明書
Q. 身分証明書とはどのような事項を証明するものですか?
A. 次の2点を証明するものです。
〔1〕「成年被後見人」または「成年被後見人とみなされる者」である旨の通知をうけていないこと。
〔2〕破産の宣告の通知を受けていないこと。(身分証明書とはどのような事項を証明するものですか?(FAQ)|大阪市総合コールセンター なにわコールより抜粋)
運転免許証とかマイナンバーカードとかそういうのではない。役所で取れるやつ。何故か本籍地でしか発行できない。マイナンバーカードを駆使すれば自治体によっては戸籍を発行することはできるが、身分証明書は発行できない*6。私は本籍地に必要書類を詰めた封筒を送るのが嫌すぎて本籍地を今の住所に変更した。本籍地の変更は戸籍謄本を発行して*7、今住んでる自治体の窓口に持っていくだけなので簡単だった。
同居親族書
銃を持つにあたって同居親族の許可は得てます的な書類。同居人の名前、職業、申請者との続柄、そして本籍地を記入する。嫌がらせか。「本籍地なんてわかんないよ~」という同居人がいたら、本籍地記載の住民票を発行するか、免許証をスマホか警察署で読み取れば調べられるらしい。ちなみにルームシェアみたいな状態でも同居人には書いてもらう必要があるので、多分同棲でも書いてもらわないといけないだろう。親族とは。
経歴書
職歴、住所歴、犯歴、猟銃等又はクロスボウ所持歴を書く。厄介なのは住所歴で、ちゃんと書こうと思うと戸籍附票を発行してもらうしかない。幸い戸籍附票はマイナンバーカードを駆使すればコンビニで発行できる場合があるので、本籍地のある自治体が対応している場合はありがたくコンビニで発行しよう。対応してなければ諦めて郵送請求しろ。犯歴はわからん。
狩猟免状、従事者証
用途に合わせたやつを持っていこう。
収入証紙6800円
警察署で買える。
コツ
同居親族書と経歴書は使い回しが可能なので、日付を空欄にしてスキャンしておくと次回以降が少し楽になる。
公式サイト
ちなみに、この記事は警視庁のサイトを元に書かれている。
書類のダウンロードはこちら。
実際に申請を行う際には、この記事を信じすぎずに適宜公式サイト(警視庁のサイト)を参照されたい。警視庁のサイトは結局何の書類が必要なのかがいまいち判然としないし、だからこそこの記事を書いたわけだけども。