現代社会は遅刻に厳しい。残業は何時間でもスルーするくせに、遅刻となると1秒でも認められないものである。その上現代社会は朝型を前提にして設計されており、8:30とか9:00だとか、大体そのぐらいの時間が始業時間になっている*1。これは夜型人間にとってあまりにも厳しい現実である。
しかし、社会を呪ってばかりいてもはじまらない。周囲を変えるのは困難極まりないが、それと比べると自分を変えるのはまだ容易だ。そう、つまり、観念して朝起きるのが最善策なのだ。
朝弱い民だから、JR駅員も使っているという激ヤバ目覚ましの定刻起床装置「やすらぎ」を買った。
— いぐぞー ✈️ 旅するプログラマー (@igz0) 2019年5月19日
死んでる人間以外は絶対これで起きるらしい。
定価で10万。 pic.twitter.com/LGY0okjzx8
私の知る限り、起床を苦手とする人間が最も簡単に起床する方法はこれだ。
設定した時刻になったら膨らむ空気袋をシーツやベットカバーの下に設置しておくことで、身体を持ち上げて起きようというコンセプトの目覚ましである。JRで使われているものらしく、その信頼性の高さがうかがえる。
一方でこの定刻起床装置、かなり高い。1台およそ10万円する。ヤフオクとかメルカリではたまに7万円くらいで出品されてたりするが、それでも高い。いくら起床が苦手だとは言っても、目覚まし時計にそこまでかけられるのは少数派だろう。
というわけで、私が現在使用しているアイテムはこれだ。あまり馴染みがないとは思うが、要は任意の電子機器にタイマー機能(on/off両方)を付与するものだと考えれば良い。使い方は簡単、プログラムでonになる時間とoffになる時間*2をセットし、あとはコンセントタイマーをコンセントに差し、電子機器をコンセントタイマーに繋いで電源を入れるだけ*3。電子機器の側で電源が入っていても、コンセントタイマー側で設定した通電時間にならなければ電気は流れないので、例えば朝6-8時の間だけ扇風機をつける、という使い方が、扇風機側にタイマー機能がなくても可能になる。私はこのコンセントタイマーと電気毛布をつなぎ、毎朝6時になると電気毛布がMAXパワーで発熱するようにしている。まだまだホットな今日このごろではこれが目覚まし代わりになる。私はあまり音で起きないので重宝している。
さて、コンセントタイマーの優れた点はその汎用性の高さにある。私は電気毛布に繋いでいるが、コンセントタイマーを使用すれば、コンセントで動く電子機器(電化製品)なら何でも任意の時間に起動することができる。私は寡聞にして知らないが、「ひたすらハリセンを振り回す機械」のようなものがあるなら、それとコンセントタイマーを繋ぐことで素晴らしい目覚ましが生まれるだろう。目覚まし時計よりも電気毛布よりも確実に起きられそうだ。業務用扇風機もいいだろう。中でも私のイチオシ*4は、コンプレッサーと浮き輪を利用する方法である。コンプレッサーと浮き輪を繋ぎ、コンセントタイマーを起きたい時間にセット。浮き輪が膨らみきるまでにコンプレッサーの電源を落とさなければ爆ぜてしまうというプレッシャーと緊張で起きられる確率は高まる上に、最悪爆ぜたら爆ぜたできっと起きる。すごい音がするだろうし。
ちなみに浮き輪は2021年9月2日現在、安いものでも739円する。あまり爆ぜさせない方が良いだろう。
コンセントタイマーを使って、君だけの最強の目覚ましを見つけよう。